2005年02月16日

『殺人鬼の放課後』 /jun

まんまと恩田陸にはまり始めたと見える僕に友達が貸してくれた次なる本は、
殺人鬼の放課後』というミステリー・アンソロジー。
恩田陸をはじめとする4人のミステリー作家が参加した短編集で、
薄い本なので割とサラリと読めるかな…と思いながら読んだのだけど、
全然サラリとしてない。読み応えがあった、といえば聞こえがいいけど
なんというか4つの作品、全て後味が悪くてインパクトが強かったという感じ。
勘違いしないで欲しいけど、ここでいう「後味が悪い」というのは褒め言葉。

恩田陸の「水晶の夜、翡翠の朝」は先日読んだ
麦の海に沈む果実」のその後、みたいな舞台で繰り広げられる物語で、
「笑いカワセミ」という存在と童謡が不気味で良かった。
主人公も前述の作品に登場した人物であり、この話がこの本の最初に在った事で
僕はこの本にすんなり入り込むことが出来た。
今思うと、4作中この作品が一番綺麗ですっきりしてたなぁ、という印象はある。

で、思いがけず最も面白かったと思えたのが乙一の「SEVEN ROOMS」という話。
パズルのような殺人舞台構成と、正体を全く露にしない殺人鬼が本当に恐ろしくて。
更に、切なくも驚愕の結末。結局この作品が一番強く印象に残ったなぁ。

残り2作品のうち一つはあまりパッとしないというか、ひねりがちょっと弱くて。
もう一つの作品は、殺人の描写がとてもグロくて嘔吐感すら覚えた。
つまらなかった、という事ではないんだけどその描写がどうしても気持ち悪くて
僕はダメだった。それが大丈夫な人なら普通に面白い作品だといえると思う。

恩田陸と乙一の作品だけだったら4つ星、くらいかな。
オススメ度:★★☆☆☆
posted by jun & しおん at 23:59| Comment(1) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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